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2009年03月21日

特許法の罠1 孤独なトレーニング

 二百回の腕立て伏せを終え、私は立ち上がる。上半身のトレーニングはこれで終了だ。息を整えながら、壁に掛かった鏡を見る。半年前に負傷した右肩は、左と同じ逞しさまで回復したようだ。
 このトレーニングルームには、バーベルやダンベルは置かれていない。私は、自分の体重を用いたトレーニングしか行わないからだ。それは、ボディビルダーのような見栄えのよい筋肉でなく、戦うためのしなやかな筋肉を作るためである。といっても、私は格闘家ではない。私は便利屋。名前は玉村光雄。
「玉村さん。下の事務所にお客さん来てますよ」
 部屋の外から河原の声がした。ここは、便利屋玉村堂。河原は私の助手である。
「私はこれからスクワットを千回しなければいけない。君がしばらく相手をしていてくれ」
 河原は助手といっても居候のようなものだ。任せられる仕事と言えば、依頼人の相手と、犬の世話くらいしかない。私はスクワットを始めた。
「僕が相手をしちゃっていいんですか?女性のお客さんですよ」
「女性だと?若いのか?」
「若くて綺麗な人ですよ」
「今すぐ行く!」
 私は、タンクトップの上にシャツを羽織った。階段を駆け降り、一階の事務所へと向かう。
posted by かずひで at 00:52 | Comment(2) | 第一話 特許法の罠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by at 2011年05月12日 09:29
Posted by at 2011年06月19日 06:24
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