にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ弁理士ブログランキングです。

2009年04月18日

疑惑の登録商標4 危険信号

「さっき見ていた、番田の写真が載っているページを、開いてみてください」
 河原の指示通り、私は本をめくった。
「これが会長の藤丸です」河原は、番田の隣の男を指差しながら言った。
「彼が商標の管理をしているみたいです。ビジネスマンとしても有能なんでしょうね。もちろん、ボクシングの指導者としても超一流ですけど」
 そこには、髪をオールバックにした、痩せた男が写っていた。チャンピオンの番田と、トレーナーの藤丸。危険なコンビに思えた。彼らと乱闘になったらどうすべきか。私は目を閉じてシミュレーションを始めた。大勢との戦いでは、寝技を使うのは危険だ。踏みつけられる可能性が高いからだ。かといって、打撃勝負も相手の専門分野。だとすれば、投げ技で勝負するか。
「玉村さん?どうしました?」
 私は河原の呼びかけを無視して、シミュレーションを続けた。番田がパンチを打ってくる。その腕を巻き込んで、一本背負いを放つ。藤丸が突進してくる。その足元に滑り込むようにして、カニばさみを仕掛ける。実戦さながらのシミュレーションを、私は脳内で繰り返した。
 その時、私の内臓感覚がある危険信号を伝えてきた。この信号はいったいなんだろうか。しばらくすると、それは少しずつ大きくなっていった。そして、私の体内で、大きな違和感へと成長した。
「これは危険だ。危険すぎる!」
 私は慌てて立ち上がった。
「どうしたんです?」と河原が尋ねた。
「私は重大な準備を怠っていた」
 きょとんとする河原を残し、私は全速力で走った。
posted by かずひで at 13:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第二話 疑惑の登録商標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かずひで様

私のブログへのコメントありがとうございます。

早速、貴サイトを拝見させて頂きましたが、特に特許ジェネレーター最高です。

私も1980年生まれで同学年のようですが、既に弁理士としてご活躍されているかずひで様
を見習って私も頑張りたいと思います。

これからも、ちょくちょくブログ拝見させて頂きます。
Posted by 梅安 at 2009年04月18日 19:30
特許ジェネレーター見てもらえたんですね!
ありがとうございます。

先週、弁理士登録されたばかりで、どう働いていこうか、模索しているところです。
色々情報交換ができたら嬉しいなあと思っています。
よろしくお願いします。

それから、ブログをリンクに加えさせて頂きましたので、よかったら相互リンクをお願いします。
Posted by かずひで@管理人 at 2009年04月19日 13:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/117704539
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。