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2009年05月01日

疑惑の登録商標9 試合開始

 試合開始と同時に、チャンピオンの番田玲はいきなり猛ラッシュを仕掛けた。左右のフックを振るいながら、チャレンジャーの村田大吾に襲いかかる。大吾はガードを固めている。
「距離をとれ!」
 思わず私は叫んだ。大吾はぎこちない足取りで後退する。しかし、番田は一直線に突っ込んできた。大吾はあっという間にコーナーに追い詰められた。
「まっすぐ下がるな!フットワークを使って回りこむんだ!」
 番田の渾身の右フックが、大吾を襲う。大吾はパンチから遠ざかるようにして、相手の左に回り込む。間一髪クリーンヒットを逃れた。
 番田のラッシュをまともに食らったら、おそらく大吾はKOされてしまうだろう。この攻撃をなんとか凌いで、長期戦に持ち込むしかない。そのためには、ジャブを打って距離をとる必要がありそうだ。
 しかし、番田は追撃の手を緩めなかった。素早い踏み込みで大吾に接近し、アッパーを繰り出した。
「危ない!」
 しかし、番田のパンチは大吾に届かなかった。私の気持ちが伝わったかのように、大吾は左のジャブを伸ばしていた。ジャブに威力はなかったが、番田の接近をストップする役割を果たした。
 なおも大吾はジャブを打ち続ける。リーチで劣る番田のパンチは、大吾に届かず空を切った。
「そのままジャブを続けろ!長期戦に持ち込むんだ!」
 しかし、大吾は勝負に出た。左ジャブに続いて、右ストレートを伸ばしたのだ。それに合わせるように、番田も右ストレートを放つ。二人のパンチが交錯した。
 次の瞬間、大吾はマットに倒れていた。
posted by かずひで at 21:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第二話 疑惑の登録商標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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