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2009年05月26日

短答の問59

短答試験は、予備校の解答速報に注目していました。
ネットに掲載したのは、今年も吉田ゼミが一番早かったんでしょうか?
正解率では、LECが59点で最高のようですね。
LECが唯一間違った、59番の枝1と枝5を見てみました。

59−1
甲は、特許法第92条第3項(自己の特許発明の実施をするための通常実施権の設定の裁定)の規定による特許庁長官の裁定を請求し、通常実施権を設定すべき旨の裁定を得た。甲の当該通常実施権は、一般承継により移転することがある。

特許法第92条第3項の裁定通常実施権自体は、一般承継により移転することはない。
しかし、一般承継で事業が移転した場合には、事業と共に裁定通常実施権も移転するので、結局一般承継により移転するということになる。
よって正しい。

59−5
甲は、請求項1を「有効成分としてa1又はa2を含有することを特徴とする医薬」、請求項2を「有効成分がa1であることを特徴とする請求項1に記載の医薬」とする特許発明の特許権者である。この場合、甲は、同一地域、同一期間において、乙のためにその内容を請求項1に係る発明の全部とする専用実施権を設定し、丙のためにその内容を請求項2に係る発明の全部とする専用実施権を設定することができる。

請求項1と請求項2は表現として異なるので、乙と丙に専用実施件を設定できるように思える。
しかしこれを認めると、請求項2は請求項1に含まれるので、同一の権利について、同一地域、同一期間に、専用実施権が並存することになってしまうという。
よって誤り。

LECは条文に即した形式的な解答、
特許庁は内容まで考えた実質的な解答、
といった感じです。

これは予備校の読みが浅いというのではなくて、
特許庁は「俺がルールブック」的なところがあるので、かなり踏み込んだ問題を作れるのですが、
予備校は根拠をしっかり示さないと受講生に納得してもらえないので、根拠となる条文や青本に忠実な解答になってしまうんだと思います。

僕だったら、1も5もどっちも×っぽいけど、
「文末が『ことがある。』だから1が×で5が○なんだろう」
と、判断しそうかな。


ちなみにこのブログ、少し弁理士試験よりにシフトする予定です。
posted by かずひで at 11:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 弁理士試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実は、わたくし、来年の弁理士試験を受験しようと思っているんですよ。

なので、弁理士試験よりの記事はとても楽しみです。

私は行政書士なんですが、行政書士は、弁理士試験の中の論文式筆記試験の選択科目が免除されるので、ここは1発合格を目指していきたいと思います。

今後も、かずひで様のブログを貴重な情報源として、来年の試験に向けて頑張りたいと思います。
Posted by 梅安 at 2009年05月28日 13:02
おー、弁理士試験ですか!
うれしいな。

行政書士は選択が免除ですもんね。
それに著作権が分かるのも大きいのでは。
この時期から取り組めば、いけると思いますよ。

色々情報を載せていきます!
Posted by かずひで@管理人 at 2009年05月29日 00:12
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